お客様

 テラスマイル株式会社 様

概要
テラスマイル株式会社様では、自治体やJAがアナログで管理している生産者情報をデジタル化し、「デジタルデータを活用した農業産地形成と農業経営(営農)指導の高度標準化」を目指しています。その実現のために、「RightARM for Ex」というクラウドサービスを展開し、アナログデータのデジタル化や生産情報の分析を実現しています。

 
Acroquestでは、営農判断をサポートするクラウドサービス「RightARM for Ex」の構築・開発をご支援させていただきました。

本サービスにより、環境や栽培管理などのデータを収集・蓄積し、それらのデータを元に、効率的、かつ各種データを連携した多様な経営状況の分析が可能になりました。また、農林水産省が近年課題視している「農業の担い手不足」に対して、データを活用した営農指導を通じて早期の解決に向けた取り組みが可能になりました。

また、RightARM for Exは、AWSのIoTサービスを活用して構築しており、多種多様なデータを柔軟に分析するためのサービスを、短期間で実現することができました。

 
ポイント

  • センサーから取得したデータを、収集・蓄積からレポート生成の加工処理まで、サービス全体をサーバーレス構成で実現しました。これにより、センサー数やデータ量の変化に応じて、自動でスケール可能なサービスを実現しました。
  • AWS IoT Analyticsを利用して、データの分類やフィルタリングを行うことで、必要なデータのみを柔軟に抽出できるようにし、高速かつ効率的に分析を行うことが可能になりました。

 

お客様の課題

  • 生産者・自治体ごとで異なるセンサーを利用していることが多く、共通的な分析をするためには手作業によるデータ形式の変換を行う必要があり非効率であった。
  • クラウドに連携していないセンサーも多く、現場に行かない限りデータが確認できない生産者もおり、分析が非効率であった。
  • 収集したデータを手元の紙資料やExcelに入力して蓄積・管理・分析していたため、他者への共有が非効率になってしまったり、分析にヒューマンエラーが混在しやすい状態だった。

ご提案・実施内容
データの収集から出力まで、要件を整理しながらの開発・構築でしたが、約3か月で構築することができました。
具体的には、以下の内容を実現しています。

  • 生産者ごとに異なるIoTデータをレポート出力するために、AWS IoT Analyticsを用いてデータの保存・一次分類をテラスマイル様自身で実施できるようにし、ノーコードでカスタマイズできる環境を実現しました。
  • サーバーレス構成にすることで、センサー数やデータ量に応じて自動でスケールできるサービスを実現しました。

導入結果

  • 異なるセンサーから温度や湿度などの共通データを抽出・蓄積できる仕組みにより、データ収集から分析までを自動で実施することが可能になりました。
  • データ収集から分析までの実施時間の短縮、および分析結果の即時共有が可能になったため、次期栽培の改善をスピーディに検討することができるようになり、全体の作物栽培の効率を上げることができました。

関連情報
テラスマイル株式会社